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2025年6月23日、4号館ホールにて第5回博士グローバルアカデミー講演会を100人余りの参加者を得て開催しました。小畑学長の挨拶の後、まず、大阪公立大学 副学長 松井利之氏から「ガイドブック作成のねらいと産学連携教育による博士人材の育成」の講演がありました。博士人材への期待や博士人材の現状に基づき、博士人材が企業でさらに活躍できるよう「次の一手」として文部科学省と経済産業省が共同で「ガイドブック」をまとめたと紹介されました。さらに、大阪公立大学で行われている産学連携のアントレプレナーシップ教育の具体例がいくつか紹介され、印象に残ったとアンケート回答した学生もいました。
次いで、中部経済連合会 企画部長 人見雄一郎氏から「産業界から見た博士人材の期待~中部圏ビジョン2050が描く未来へ~」の講演がありました。中部圏が目指す姿における産業界から見た博士人材への期待として、先端技術や国際感覚、リーダーシップを活かして多様な人材を巻き込みオープンイノベーションを推進するなどを挙げていただきました。また、理系大卒人材が不足している一方で、企業の博士人材採用意識の低さなどの現状・課題を指摘し、「目指す姿」の実現に向け、産学連携で取り組む活動を紹介するとともに、博士学生に対し、「進化」、「練磨」、「接続」、「枠を超える」のキーワードを提言されました。
最後の総合討論「イノベーション創出に向けた“次の一手”」は、会場からの学生の質問に、講演者のお二人と司会を務めた柿本健一博士グローバルアカデミー院長が答える形で行われました。会場の学生から、結婚、出産など女性のライフイベントと博士課程進学機会の悩みや、就職活動時期と博士課程進学決断時期との不整合など活発な意見、質問があり、大学関係者としての意見、産業界の考えなども聞くことができました。参加されていた名古屋工業会理事長 横山裕行氏から博士学生と企業のマッチング支援など大学同窓会としての今後の取組みの考えなどの紹介もありました。
博士グローバルアカデミーは、アカデミアだけでなく企業で活躍することを目指す博士学生を増やすための活動を引続き行っていきます。
2024年11月13日、NITechホールにて第4回博士グローバルアカデミー講演会を開催しました。小畑学長の挨拶の後、文部科学省高等教育局企画官(併)高等教育政策室長 髙見英樹氏から「博士人材活躍プラン」の取組みの詳細が紹介されました。アンケートによると、政府が博士課程進学への支援を行っているにも関わらず、他の先進国に比べ博士人材が少ないことを認識した学生も多くいたようです。髙見氏が世の中の多くの壁の一つに博士課程進学を例えられ、壁を破ることを奨めたことを印象的にとらえた学生もいたようです。博士人材を重視する東海光学ホールディング株式会社の冨田晃弘氏と獅野裕一氏の講演を聞き、他の企業での取組みも知りたいと要望する学生も多くいました。博士人材が活躍するスタートアップ企業の一つである株式会社CASTの中妻 啓氏が紹介した「Investor Mindsetに基づく行動基準」が印象に残ったとの学生のメッセージも多くありました。最後に、博士グローバルアカデミーの柿本院長から新たに制定される経済的支援制度が紹介されました。いずれの講演でも会場から学生の活発な質問がありました。「今まで博士課程に興味がなかったが今回の講演で博士課程進学も考えてみようと思った。」と回答した学部生も複数名おり、参加学生の博士課程進学に対する関心は高まったものと思います。博士グローバルアカデミーは学生の皆様の博士課程進学を促すための活動を引き続き行っていきます。
2024年5月8日、4号館ホールにて第3回博士グローバルアカデミー講演会を開催しました。小畑学長の挨拶の後、国際連携エネルギー変換システム専攻(本年4月開設)に所属する生命・応用化学類、物理工学類、電気・機械工学類のそれぞれの先生方から推薦されたアカデミアでご活躍中の3名の講師の先生から博士課程進学の魅力に関してご講演がありました。新潟大学の渡邉美寿貴先生は、学生時代にドイツの大学で経験した研究室での議論を「かっこいい」と感じ、博士課程進学の動機付けになったと語られました。博士課程修了後に勤務された企業での研究活動も紹介された東北大学の小野円佳先生は、博士課程進学について特に女性に向けて、博士号が仕事に復帰するときの強力な資格となると述べられました。大阪大学の小林拓真先生は、博士課程進学の魅力を実例と併せて紹介されるとともに、「ちょっと強い」を複数組み合せた「強み」を持つことを提案されました。いずれも多くの学生の印象に残ったようです。最後に国際連携エネルギー変換システム専攻の尾形専攻長より、博士課程進学の現状を諸外国と比較し、進学の障壁となっている課題に対する方策や取り組みが紹介されました。定員約200名の会場を埋めた多くの学生にとって博士課程進学を考えるきっかけの場となったと思われます。博士グローバルアカデミーは学生の皆様の博士課程進学を促すための活動を引き続き行っていきます。
2023年11月28日、NITechホールにて第2回博士グローバルアカデミー講演会を開催しました。柿本院長から博士グローバルアカデミー(DGA)の取組みについて案内した後、4名の講師には、海外へ留学をすることの意義や五感で体験したことにより得られた自身の人生への良い変化などについて、実体験に基づいた貴重なお話を提供いただきました。多くの学生の留学カウンセリングを行ってきた株式会社ブルードのお二方には豊富な経験から留学することの意義を熱くお話いただきました。また学生時代の多国留学での研究活動の経験を持つ講師や社会人になってから海外の研究所で博士として共同研究された講師など、多種多様な留学の様子を聞かせていただきました。聴講した約130名の学生に向けて講師の皆様から温かな応援メッセージが送られました。当日のアンケートで得られたご意見やご要望を今後活かしつつ、次回の講演会について今後ご案内させていただきますので、今後の講演会にも引き続き奮ってご参加いただくことを期待しています。
4号館ホールにて第1回博士グローバルアカデミー講演会を開催しました。博士グローバルアカデミーと名付けた木下隆利学長の挨拶から始まり、柿本院長から博士グローバルアカデミー(DGA)の取組みについて案内した後、5名の講師には、博士号を取得することの意義や得られたもの、専門分野の知識に加えてグローバルな知見と教養を身に着け国際社会で活躍できる人材となることの重要性、また博士課程の生活やその後に企業でどのようにご活躍されてきたかなど、実体験に基づいた貴重なお話を提供いただきました。併せて、博士号取得者の活躍先や求められている人材像についても、具体的な企業側視点が共有され、聴講した約170名の学生に向けて講師の皆様から温かな応援メッセージが送られました。